Personal History谷口和樹の
パーソナルヒストリー 2

Chapter 1 新しい時代の始まり

2005年光ファイバー網設置などを議会で提案

初当選後の初議会から過疎対策と携帯電話エリア拡大と地上波デジタル化対策をあわせた山間部への光ファイバー網設置などを議会でうったえた。

山間部からの人口流出を止めるには携帯電話エリア拡大やパソコンの通信網の整備などの通信格差を解消することが必要であり、また携帯電話塔を設置するにもそこまでの光ファイバー通信線が必要なことから、山間部へのすみやかな通信インフラ整備を提案していった。

整備が進みだした際は、うまくいかないケーブル設置の地権者了承を役所に代わりに日参し、了解を得ることもあった。

2005年7月選挙公約「フィルムコミッション設立」

2005年7月、同じく選挙公約でもある「フィルムコミッション(撮影支援団体)」を地域の若い世代と立ち上げる。
「映画で地域おこし」をスローガンに、多くのボランティアと共に、映画「幸福のスイッチ(2006)」、TV「ネ申テレビ(2007)」や 映画 「海と夕陽と彼女の涙 ストロベリーフィールズ(2006)」などの撮影を支援。

翌年、現在までつづく「田辺弁慶映画祭」の企画立案を始める。東京、大阪の会社を訪ね歩き、協力交渉に奔走する。

この時期、田辺弁慶映画祭のディレクターから誘われ、自費で海外の国際映画で学ぶ機会に恵まれ、映画祭というイベントは地域活性化と共にまちのブランド力を高める効果が大きいことを実感する。
また、「外国人観光客向けのエンターテインメントを使った観光戦略」についても学ぶ機会にもめぐまれ、ますます「持続的なまちづくり」が大事だと感じた時期でもあった。

翌年以降もフィルムコミッションの一員としてTV番組やドラマのロケ誘致をしつつ、白浜町で温泉入浴付き「白浜湯けむり映画祭」の開催など「映画でまちおこし」に取り組んだ。

この「フィルムコミッション」「映画祭」がきっかけで多岐に人脈もひろがりつづけ、ノンバーバルエンターテインメントやスポーツエンターテインメントなど外国人観光客に対応するために、言語の壁を超えることの必要性を感じ、様々な種類のエンターテインメント、観光コンテンツについても学ぶ機会にもめぐまれた。

2007年小さな大改革

2007年には大塔観光協会会長に就任。行政依存の強かった小さな協会を規約、財政から改めた。

同時に夏の自然体験イベント「大塔地球元気村」の実行委員長にも就任。長年の行政主導イベントから民間主導へ、そして多世代住民参加型イベントにむけての転換にとりかかった。

この時期、イベントや活動で強く意識していたのは、「まちづくりの自主性を高める」ことであった。

その結果、翌年から大塔地球元気村は、村役場のイベントから脱却し、毎年駐車場の確保に苦労するほどのイベントに急成長した。

和歌山県議会議員 谷口和樹の近影
和歌山県議会議員 谷口和樹の近影(2021年7月撮影)

イベントや市民活動を通じて強く意識していたのは、多くの年代の皆さんを巻き込んで活動することで、「より多くの人と熱意を共有」すること。そして、その先にある「まちづくりの自主性を高める」ことであった。

Chapter 2 スポーツと子育て

子育て、そして「レスリング」との出会い。

子どもが誘われたのをきっかけに、「レスリング」に出会う。全国レベルの県内レスリングの指導者からは、古い時代の「厳しく鍛えるスポーツ」ではなく、「選手の自主性を高めるスポーツ」について学ぶこととなり、のちのスポーツ政策を提案する際の大きな糧となった。

現在は和歌山県レスリング協会の副会長を務め、県内レスリングの普及・振興とともに、特に社会人になった男女レスリング選手の練習環境やセカンドキャリアについても取り組みたいと考えている。

市議時代の子育て政策では、子どもたちが、遊びながら感性や自主性を刺激されるように、様々な遊具の設置などについて行政に提案。
地元保育所では0歳児預かりや延長保育導入に取り組み、同時に保育所の連合副会長時代には、保護者会からの「保育料未納を収めるお願い」通知を初めて出すなど、保護者としての自主性を促すことにも取り組んだ。

2009年 初めて田辺市全域が選挙区になり、議席も削減される中、「子供が輝く未来を創る」を掲げ、 2 期目の田辺市議選。多くのさらなる支えをいただく中、トップ当選をいただく(37歳)。

2期目当選後、「田辺市民図書館たなべる」建設が進む中、一人で現場見学に行った際に幼児や子育て利用者への配慮が足りてないことに気づき、「子育て利用者用のスペース」設置を教育委員会に訴え、設計が工夫された。

また地元小学校区では保護者のお母さん方と協力して旧田辺市以外では初の図書館併設の学童保育所設置を要望した。
その他、中学校への五輪メダリストの出前事業や各県立高校へのJICAとアフリカの方の出前授業なども取り組んだ。

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